押出成形は、使用する樹脂の種類数によって「単色成形」と「複色成形(共押出・コエクストルージョン)」に分類されます。デコラインでは両方の成形技術に対応し、お客様の製品設計に最適な成形方式をご提案します。
単一の樹脂材料で成形する基本的な押出成形です。シンプルな丸棒・角棒から、嵌合構造を持つ複雑な異形断面まで、幅広い形状に対応します。
・材料が単一のため品質管理がシンプル
・金型構造が比較的シンプルでコスト有利
・リサイクル性に優れる
・カラーリングの自由度が高い
2~3種類の樹脂を同時に押し出し、一体成形する技術です。硬質PVCの芯材に軟質PVCのリップを一体化するなど、異なる特性を持つ材料を1つの部品に統合できます。
・硬質+軟質の一体成形が可能
・異なる色の組み合わせで意匠性向上
・部品点数の削減によるコストダウン
・接着レスで接合強度が安定
複色成形では、用途・要求性能に応じて最適な材料の組み合わせを選定します。
| 組み合わせ | 用途例 | 特長 |
| 硬質PVC + 軟質PVC | ウェザーストリップ、窓枠シール | 同種材料のため界面接着が強固。最も実績の多い組み合わせ |
| PP + TPE | 自動車部品、家電部品 | 軽量性と柔軟性を両立。リサイクル適性にも優れる |
| ABS + TPE | グリップ部品、操作パネル枠 | 硬質部の寸法安定性と軟質部の触感・密着性を両立 |
| 硬質PVC + AES | 屋外建材、サイン部材 | 芯材の強度とAESの耐候性を組み合わせた高耐久仕様 |
| PC + PMMA | 照明カバー、導光板 | PCの耐衝撃性とPMMAの光学特性を一体化 |
材料選定もお任せください。デコラインでは15種類以上の樹脂材料に対応しており、お客様の使用環境・要求性能に最適な材料の組み合わせをご提案します。
複色成形(共押出)では、2台以上の押出機から異なる樹脂を同一のダイに供給し、ダイ内部で合流させて一体的に成形します。
・材料の相溶性 — 異なる樹脂が界面で適切に接合するよう、材料の組み合わせを選定
・流動バランス — 各樹脂の流量・粘度を考慮し、ダイ内部での流動バランスを設計
・温度管理 — 材料ごとに最適な成形温度が異なるため、個別の温度制御が必要
・金型設計 — 複数の樹脂流路を持つ複雑なダイ構造を、高精度に設計・製作
従来は別々に成形し、後工程で接着・組立していた部品を1つに統合。部品点数の削減と組立工程の省略で、トータルコストを大幅に削減します。
2つ以上の部品を1回の成形で一体化するため、接着・組立・検査の工程が不要に。生産リードタイムの短縮と人件費の削減を実現します。
溶融状態で一体化するため、接着剤を使わない強固な接合を実現。接着剤の劣化や接着不良のリスクがなく、長期にわたり安定した品質を維持します。
設計段階からご相談ください。「今は2部品を接着で組み立てているが、一体成形できないか?」というご相談に、金型設計から成形条件の検討までワンストップで対応いたします。
・ウェザーストリップ — 硬質PVCの取付部+軟質PVCのシールリップ
・モール材 — 硬質の本体+軟質のクッション部
・窓枠シール — 硬質の骨格+軟質の気密シール部
・装飾カバー — 異なる色の樹脂で意匠面と裏面を一体成形