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住宅樹脂サッシ

異材質3色成型(硬質塩ビ+軟質塩ビ+PP/TPO)で
意匠性・耐薬品性・摺動性を向上

Residential Resin Window Sash
住宅樹脂サッシ

製品概要

住宅用樹脂サッシは、アルミサッシに比べて断熱性能が格段に優れており、 省エネルギー住宅や高気密高断熱住宅において不可欠な建材として需要が拡大しています。 デコラインでは、硬質塩ビ(PVC)、軟質塩ビ、PP/TPOという3種類の異なる材質を同時に押出成形する 「異材質3色成型」技術により、単一素材では実現できない複合的な機能を持つ樹脂サッシ部材を製造しています。

窓枠としての構造強度、シール部の気密性、摺動部のスムーズな動作という、 異なる機能要求を1本の押出成形品で満たすことができるのが、この3色成型技術の最大の強みです。 サッシメーカー様との長年にわたる共同開発を通じて、材質の組み合わせと金型設計のノウハウを蓄積してきました。

異材質3色成型の詳細

材質 役割 特性
硬質塩ビ(PVC) 窓枠の構造体、主要フレーム部 高い剛性・寸法安定性・耐候性。サッシの骨格となり、長期間にわたって形状を維持します。
軟質塩ビ シール部、気密パッキン部 優れた柔軟性・復元性・気密性。窓の開閉時にも確実なシール性を発揮し、雨水や隙間風の侵入を防ぎます。
PP/TPO 摺動部、ガイドレール部 低摩擦係数・耐摩耗性・耐薬品性。窓のスムーズな開閉を長期間維持し、清掃用洗剤にも耐えます。

3色同時押出の技術課題と解決

3種類の異なる材質を同時に押出成形する際、各材質の溶融温度・流動性・収縮率の違いが大きな技術課題となります。 硬質塩ビは約180℃、軟質塩ビは約160℃、PP/TPOは約200℃と、溶融温度が異なるため、 金型内の各流路で独立した温度制御が必要です。

デコラインでは、金型内に複数の独立した温度制御ゾーンを設け、 各材質の最適な成形条件を同時に実現する独自の金型設計技術を確立しています。 また、異なる材質の境界面における密着性を確保するため、 流路の合流角度や接触面積を最適化するシミュレーション技術も活用しています。

実現される3つの性能

意匠性

異なる色・質感の材質を組み合わせることで、木目調やメタリック調など、アルミサッシにはない温かみのあるデザインを実現。内装に調和するサッシを提供します。

耐薬品性

PP/TPOの摺動部は一般的な清掃用洗剤や有機溶剤に対する耐性が高く、日常の清掃で劣化することがありません。長期間にわたって美しさを維持します。

摺動性

PP/TPOの低摩擦特性により、窓の開閉が軽くスムーズ。経年劣化による動作の重さも起きにくく、高齢者や子どもにも使いやすいサッシを実現します。

住宅建材分野への貢献

2050年カーボンニュートラル達成に向けて、住宅の省エネルギー化は喫緊の課題です。 窓は住宅における熱損失の約40%を占めるとされており、高性能な樹脂サッシの普及は 住宅全体のエネルギー効率向上に直結します。

デコラインの3色成型技術は、高い断熱性能を持つ樹脂サッシの製造コストを抑えながら、 機能性と意匠性を両立させることで、樹脂サッシの普及促進に貢献しています。 今後も窓メーカー様と連携し、次世代の高性能サッシ部材の開発に取り組んでまいります。

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